EMURGO、DRepとして参加 — Cardanoブロックチェーンのガバナンス強化へ

カルダノのガバナンスは、Plomin ハードフォークの完了をもって、完全に分散化されたコミュニティ主導のモデルへと移行しました。その中でも、委任代表者（DReps）は、オンチェーンでガバナンス・アクションに投票できる権限を持つようになりました。DRepsは主要なガバナンス主体の一つとして、ネットワークの将来を形作り、分散性を維持するために、コミュニティが重要な意思決定や取り組みに関われるよう支える役割を担っています。

カルダノのガバナンスをさらに分散化し、ガバナンス・アクションに積極的に関与しながらコミュニティとのつながりを深めるため、EMURGOはDRepに登録しました。

DRep IDは、Cardano GovToolのDRep ディレクトリで確認できるほか、Yoroiなどのカルダノウォレットで直接入力することでも検索できます：

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EMURGOがDRepとして参加する理由とICCでの役割について

EMURGOは、ガバナンスに関する議論をより広いコミュニティと活発に行うため、DRepとして参加することを決めました。カルダノの分散型ガバナンスとVoltaire時代の実現を一貫して支持し、日本各地でCIP-1694ワークショップを開催するなど、これまでも積極的に関わってきました。

DRepとして、EMURGOは以下の取り組みを進めていきます。

コミュニティ主導のガバナンスを促進・支援する
ネットワークの成長を支え、コミュニティの一員として貢献する
コミュニティが提案するガバナンス・アクションに投票する
クロスチェーンや商業連携を加速させる
ネットワークの長期的な発展と持続可能性に向け、積極的に関与し続ける

DRepとしての活動に加え、EMURGOは暫定憲法委員会（ICC）のメンバーも務めています。コミュニティの承認後、正式な憲法委員会が発足し、さらに多くのメンバーが参加して投票権を行使できるようになります。EMURGOはカルダノ憲法の承認を支持しており、ICCメンバーとして「賛成」の一票を投じました。

カルダノガバナンスにおけるDRepsの役割と責務

DRepは、カルダノコミュニティの声を反映し、誰でも参加しやすい仕組みとして設計されています。誰でもDRepとして登録できるほか、ADAを保有している人は、自分の意思を反映させるために、信頼できるDRepを選んでステークを委任することができます。DRepの投票権は、委任されたステークの量によって決まります。また、委任者は「意見が十分に反映されていない」と感じた場合、いつでも委任を解除し、別のDRepに切り替えることが可能です。

DRepは委任を受けて投票権を持つと、コミュニティが提案するガバナンスアクション（Governance Action）に対して「賛成」「反対」「棄権」のいずれかを投じることができます。

この仕組みにより、DRepは委任者の期待に応え、最善の判断を下す動機づけが生まれます。信頼を得ることで、長期的に投票権を維持・拡大することにもつながります。

DRepの登録や委任について詳しくは、カルダノGovToolをご覧ください。

YoroiウォレットでDRepに委任する方法

まず、Yoroiウォレットを正しくインストール・設定し、ADAが入っていることを確認します。

次に、ウォレット内の「ガバナンス」タブを開きます。

希望するガバナンスのオプションを選びます。

DRepに委任（Delegate to a DRep）: 登録済みのDRepにADAを委任し、投票権として活用します。GovToolのDRepディレクトリから、信頼性が高く、コミュニティに積極的に関与し、一貫性があり、自分の価値観に合うDRepを選びましょう。
Abstain: Remove ADA from any voting that is happening on-chain until you decide otherwise.棄権（Abstain）: 一時的にADAを投票に使用せず、後で変更可能です。
不信任（No confidence）: 提案に対する不信任を示します。こちらもいつでも変更できます。

EMURGOに委任する場合は、「DRepに委任」を選択してください。